はじめに


 空手道とは、素手による受け・突き・蹴り技を基本とした、護身のためのものです。
その昔、琉球王国で生まれ、日本国内で伝わる中で、技の錬磨のみならず、さらに健全な心身を鍛える体育として、礼節を重んじ人格を形成する武道として発達し、今では広く世界に普及しております。


 そして、礼翔舘空手道は、歴史や伝統を重んじながらも、現代に沿った、地域のための、新しい空手道のあり方の実現を目指して平成十八年に発足しました。


 道場生は一生涯できる武道の鍛練と修養として、青少年は昇級や大会を目標として、社会人は生涯学習や健康目的として、親子は一緒に汗を流せるものとして、幅広い世代が地域で交流し親睦を深めております。
現在では3歳の幼児から70歳までの幅広い年齢層の老若男女が、個人個人の体力・目的に合わせて練習しております。


 礼翔舘では、体操や基本、型稽古が中心ですので親子で一緒に練習できます。
また、組手では防具を付けた得点制ですので、小学生でも安全に楽しんで練習できます。
さらに上級者は、空手とは別に実用的な護身術棒術の練習もします。


 これまでに日頃の稽古をはじめ、昇級昇段、大会、演武会、合宿、クリスマス会など様々な行事が開催され、参加した道場生は日頃の成果を発揮し、その度に大きく成長してきました。人は、どんな立場でもそこから挑戦し、学び成長していけるのだと思っております。


 礼翔舘空手道は、丈夫でしなやかな健康的な体づくりと、確かな空手技術の体得を追究しながらも、
礼儀をもって豊かな心を養うこと、精神的な成長を主たる目的としています。
自己に打ち克ち、人から学び、人への情を忘れず、礼儀を重んじるという武道精神を大切にしていきます。


 これらは、知識として覚えるというよりは、毎回の練習をとおして少しずつ無意識に身に付けるものです。大会や昇級などの目先の結果にとらわれず、ゆっくりでも長く続けることが、後の大きな自信につながります。


 空手道という武道を通して、一人でも多くの人に人間としての豊かさを培って頂き、人としての礼儀を大切にして21世紀を翔けて・世界を翔けていってほしい、そしてその力を身につけてほしいという想いから 礼翔舘 という名称にしました。